2010年02月11日

パラオ創造

2月11日は、日本では建国記念の日(National Foundation Day)です。
もともとは紀元節で、紀元前660年に初代天皇の神武天皇が奈良の橿原宮で即位した日と言われています。

祝日の話から、なりゆきで日本の建国について同僚のパラオ人に話をすることになりました・・・。

日本の創世神話ではイザナミという神様が、その妻イザナギと一緒に天の浮橋の上から、海の中に宝石を散りばめた槍をおろし、その槍をひき戻した際に槍の先から落ちた汐のしずくが次々に固まって島となり日本列島ができたこと。

イザナギは多くの神々を生み、その中の一人に太陽の女神、天照大神(アマテラス)がいて、天照大神は孫のニニギノミコトを地上に降りたたせ新しい国土を統治することを命じたこと(天孫降臨)。

ニニギノミコトの5代後にジンム(神武)という子孫がいて、この子孫が日本の初代の天皇(神武天皇)となったこと。
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神武天皇 月岡芳年「大日本名将鑑」より

現在の天皇はこの神武天皇の父方の直系で125代目に当たること。

ニニギが天孫降臨の際に天照大神から贈られた大きな勾玉、神聖な剣、青銅の鏡は三種の神器として今もなお天皇の地位の象徴となっていること。

日本にはこの建国の日を起源とする皇紀という暦が今もあり今年は皇紀2670年にあたること。

 パラオ人同僚 「・・・・・・・・・」

大東亜戦争でも活躍した日本海軍の戦闘機ができたのが1940年で皇紀2600年。この戦闘機は零式艦上戦闘機(ゼロ戦)と呼ばれたということ。

 パラオ人同僚 「・・・・・・・・・(申し訳程度に)へぇ〜。」

英語が拙かったのかそもそも興味がなかったのかみんなポカーンとしていました。おそらく20〜30%も伝わらなかったと思います・・もうやだ〜(悲しい顔)


実はパラオにもこうしたパラオ創世の神話があります。

その昔、海には何ひとつなかったといいます。
やがて海の中で陸が育ち始め、深く暗い海はしだいに浅く明るくなり、その浅い海でシャコ貝が生まれた。

シャコ貝は大きくなって、その中でラトゥミカイク(Latmikaik)という海老のようなものが育ちました。そしてラトゥミカイクは身ごもり人間の子と魚の子を産みました。
palau13.jpg
シャコ貝

ラトゥミカイクは次々に子供を産んでいき、人間の子は浅い海、魚の子は深い海に住むようになりましたが、人間の子の数がとても多くなってきたので、子供たちに海の底から珊瑚を持って積み上げ陸を作らせました。
(このことから今でもアンガウル島周辺には珊瑚礁がないと言われている)

ラトゥミカイクの子供の一人にウアブ(Uab)という息子がいて、ウアブはアンガウル島のある集落へ行きそこで暮らすようになります。ウアブはそこで成長するにしたがい巨人になっていきました。
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ウアブの物語はとても有名

毎日毎日、村人たちは彼に食べ物を届けたが、ウアブは体が大きくなり何でも食べてすぐに足りなくなってしまい、村人たちは自分たちの食べるものすらなくなり困り果ててしまった。
さらにウアブは島の牛や子どもまでも捕まえて食べるようになってしまい、ついに村人たちはウアブを殺すことを決心する。

ある時、ウアブが長い昼寝をしたのを見計らって村人たちは彼の周りに薪を並べた。薪に火をつけるとウアブは目を覚まして驚き、怯えて火の輪から飛び出ようとするが、手足を縛られていて逃げられずにウアブは島の端から苦しみながら海に倒れ込んだ。
その亡骸はばらばらになり、今日ではパラオと呼ぶ島々になった。
palau_island.jpg
パラオ諸島

頭はアルコロン州、首がガラルド州に、
胴体はバベルダオブ島になり、
コロールやロックアイランドは、飛び散った体の一部だと言われています。

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posted by yort at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | パラオの習慣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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