2010年03月05日

新しい土地

うちの職場(キャピタル)はマルキョク州にあるのですが、もともとコロールにあったものがマルキョクに移転してきた関係で、ほとんどの職員はコロールに住んでいて毎日片道35kmを車で通勤しています。

うち1人はコロールのガルベエッド(Ngrbeched)という集落に住んでいます。
ここは、国立博物館やコロール小学校などがありコロールでも比較的人口の多い地域です。パラオ語で『新しい』という意味のべエス(beches)という単語が語源になっていて、直訳すると「新しい土地」という意味です。

kororj.gif
ガルベエッド(Ngarbeched)の集落

パラオはその昔州ごとに戦争を繰り返していたと言うのは以前の記事でも書きましたが、コロールも近くのアラカベサン島やバベルダオブ島のマルキョクなどと戦争をしていたと言います。

そんな時代にロックアイランドには島々を転々と暮らす部族がいました。彼らはカヌーの使い方などに長け、戦闘にとても強いと評判の部族でした。
コロールの人々はこの部族を雇って他の州と戦い多くの戦いに勝利したといいます。

戦いの後、コロールの酋長アイバドルが彼らの戦績を称えコロール島の一部を彼らの住むための土地として与えました。
以来その土地は「新しい土地」つまりガルベエッドと呼ばれるようになったと言われています。

Rockisland.jpg
ロックアイランド
ちなみにこの部族はウミヘビを神様として崇拝する習慣があるそうなのですが、現在、マルキョク州の一部の集落にも同じくウミヘビを崇拝する集落があるそうです。

偶然なのか、共通の祖先をもつ人達が移住したものなのか、この辺りはパラオ人の間でもあまり知られてはいないそうです。

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2010年03月03日

強敵現る

先日、パラオ人の同僚が自分の職場のノートパソコンのExcelファイルが開けないので診て欲しいと言ってきたので、簡単にチェックしてみたのですが、

もうのっけから明らかに挙動がおかしく、これは完全なウィルス感染でした。

  1.アンチウィルスソフトの常駐保護が無効にされている。
  2.別のアンチウィルスソフトもインストールできない。
  3.ネットワークが外部に繋がらない。(無線はOK)
  4.特定のWebサイトにアクセスできず定義ファイルが更新できない。
  5.パーソナルファイアーウォールが設定できない。
  6.タスクマネージャーが起動しない。
  7.レジストリエディタが起動しない。
  8.MS-Officeで作成したファイルが開けない。
  9.全体的に動きが遅い。

今まで数多くのウィルス感染したコンピューターを見てきましたがこれは間違いなく断トツで最悪の状態
むしろこんな状態作り出すほうが難しいかも・・。

  自分 「これどうしたの?」
  同僚 「息子が家で怪しいソフトをいろいろインストールしちゃってるんるん
  自分 「(心の声)家で使わせんなよ!

PlentyVirus.jpg
一見普通のノートPCですが

  自分 「これだけ感染しまくりだともう完全復旧は無理だよ。」
  同僚 「・・・。」
  自分 「データだけバックアップしてクリーンインストールしよう。
     リカバリーCDある?」
  同僚 「・・・?」
  自分 「WindowsXPのCDとかは?」
  同僚 「・・・? たぶんこの部屋のどこかに・・。
  自分 「(心の声)管理しとけよ!

しょうがないのでクリーンインストールせずに復旧作業をすることになりました。

まずは通常のアンチウィルスソフトによる駆除ができないため、USBメモリーからスキャン可能なアンチウィルスソフトのDr.Webというソフトを使ってスキャンしたところ、なんとここで1000以上のウィルスを検出!

これをすべて駆除した後、さらに念のためDr.WebのLiveCD(CDから起動してウィルススキャンできるソフト)を使ってもスキャンを行った。ここでも多数のウィルス検出。
DrWeb.jpg
ドクターウェブ:インストール不要なのでこういう時に便利

これでなんとか常駐型のウィルスソフトのMicrosoft Security Essentialがインストールでき、ウィルス定義最新化が可能になった。スキャンするとここでもまだ数百のウィルスが検出!
ほとんどW32/Sality.ANというウィルス。

結果、ようやくアンチウィルスソフトの常駐保護が可能になり、Windowsファイアーウォールも起動できるようになった。(1、2、4、5解決)
この後WindowsUpdateの自動更新を設定し、やっと最低限のセキュリティ設定ができた。

今度はネットワークドライバーを一旦アンインストールして、メーカーサイトからダウンロードした最新版のドライバーをインストールし直したところネットワーク(有線)が復旧。(3解決)

さらにSpybotというツールを使ってスキャンしたところ、レジストリーが書き換えられている箇所が十数箇所検出されたので、レジストリーのバックアップをとって復旧処理を行ったところ、タスクマネージャー、レジストリエディタが起動するようになった。(6、7解決)
Spybot.jpg
スパイボット:スパイウェアの駆除にとても有効

MS-Officeを再インストールして、最後にWindowsUpdateを最新レベルまで適用し、完全とはいえないまでもとりあえず普通に使えるレベルまで復旧!

途中、調べ物したりとかダウンロードの時間など、
結局なんだかんだで所要4日

  自分 「これからはセキュリティ対策はちゃんとやってねむかっ(怒り)
  同僚 「はいバッド(下向き矢印)(珍しくちょっと素直)

さすがにちょっと反省してたので、まいっかと思いました。
今回はいろいろと勉強にもなりました。

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posted by yort at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティア活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月01日

月に一度のカウントダウン

今日はここマルキョクでは満月(orakiruu)です。
マルキョクの満月の美しさは日本統治時代から知られていて、満月の日には多くの日本人がコロールからわざわざマルキョク(当時、丸局)まで月見に出かけていたといいます。

ちなみにパラオ人には月を鑑賞するという習慣はあまりないようです。

先日も、コロールから家に来ていたJICA隊員が満月なので白玉団子を作っていると、HostFatherがやってきて、

 パパさん 「お、なに作ってんの?」
 隊員   「白玉団子。日本では月を見ながらこれを食べるんだけど」
 パパさん 「はっはっはっは〜(んなアホな)

Shiratama.jpg
白玉団子

満月の日は月が東の地平線から上がりはじめ、やがて完全に昇りきると夜中になっても街じゅうがずっと明るく、ちょっと幻想的な雰囲気になります。
orakiruu.jpg
水平線から昇る満月

普段は真っ暗で夜は危なくて歩けないような、海に突き出した桟橋を通ってマルキョクのJICA隊員と一緒に月見をすることもあります。

  「俺、月ってこんなに明るいってここへ来て始めて知ったよ・・・」
  「古のパラオ人たちも、きっとこの風景を見ていたんだろうな・・・」
  「日本に帰ってもこの風景はきっと忘れないな・・・」

普段なら臭すぎてまず言わない(言えない)ようなセリフが次々と口をついて出てきます。
Gipple3.jpg
ギップルちゃん

今日で9回目の満月。パラオに来て9ヶ月目になります。
ここでこうして満月を見れるのもあと15回。
満月のこの日は月に一度のカウントダウンの日でもあります。

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posted by yort at 21:07| Comment(9) | TrackBack(0) | パラオ生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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