2010年06月25日

在外選挙

日本ではいよいよ参議院議員選挙が公示され選挙戦がスタートしました。
ここパラオでも在外選挙人名簿に登録されていれば、パスポートと在外選挙人証を持参することで在外公館(パラオ大使館)での投票が可能です。
embassy.JPG
在パラオ日本国大使館

パラオの政府機関で活動していて、政府の政策などに接することも多かったせいもあって、当ブログにも何度か記事をアップしてきたようにパラオの政治については日本と比較しながら興味をもって見てきました。
人口2万人の小さな国でも、やはりいかに国益を守って国際社会で生き残っていくかと(一応は)考えられている点はなかなか興味深いです。

日本では昨年の総選挙で民主党政権が誕生しましたが、彼らは党の方針として、
  ・永住外国人への地方参政権付与法案
  ・人権侵害救済法案
  ・選択的夫婦別姓制度を導入する民法改正案
の3法案の成立を目指しています。

その他にも国籍条項のない外国人を日本人と同等とみなす政策や社会主義的な政策が盛りだくさんで、これらは一見すると聞こえがいいのですが、実態は長い目で見ると日本にとってとても危険な法案ばかりに思えます。

しかも、先日国旗・国歌法案に反対し、日本人拉致の実行犯の釈放署名をした人物が首相になりました。
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菅 総理

外国に住んで客観的に見るとこうした日本の状況には何かちょっと違和感を覚えざるを得ません

今回の選挙では日本では消費税や普天間基地移設問題などが主な争点になっているようですが、長期的な観点から見れば上記の3法案を中心とした諸政策を争点にしなければならない気がします。

というわけで個人的には今回の選挙は特に大切だと思い、今日は職場から休暇をもらって日本大使館に投票しに行ってきました。

投票所につくと、

  大使館員「パスポートと選挙人証をお願いします」
  自分   「あのー、選挙認証はないんですが大丈夫でしょうか」
  大使館員「だめです(きっぱり)
  自分   「・・・・」

実は在外選挙人証を家に忘れてきていたのは知っていたのですが、交渉すれば何とかなるかと思っていました。でも冷静に考えると日本で言えば投票用紙を忘れたのと同じなので当然といえば当然。

この辺はすっかりパラオ的発想になってしまっている気がする・・・。
選挙は来週また行きたいと思います。

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posted by yort at 11:12| Comment(8) | TrackBack(0) | パラオ政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月04日

刑務所という名の

今日はマルキョク州の州知事選の投票日でした。
州といっても総人口は380人くらいで有権者(18歳以上)の数もたかが知れているので、投票所は朝7時から夜の7時まで開いてはいましたが閑散としていました。
senkyo.JPG senkyo2.JPG
投票所(左)と選挙の看板(右)

そもそも今回の選挙は前州知事の汚職発覚による辞任をうけてのものでした。
その前州知事はというと先日懲役5年(結局半年になったという話も聞きます)、罰金10,000ドルの判決を受け、現在はマルキョクのコンパクトロード沿いにある刑務所に収監されています。
Jail.JPG
マルキョクの警察署兼刑務所

しかし刑務所でおとなしく反省してると思いきや、そこでは、
 ・面会は自由にOK
 ・万全の医療体制
 ・もちろん外出もOK!
 ・そして連夜のパーティ!!

完全なVIP待遇だそうです。

Jail2.JPG
刑務所の内部

しかもこのことはマルキョクの住民ほぼ全員に知れ渡っていて、
こないだある人はこう言っていました。
ありゃ刑務所なんかじゃない。ただのホテルだ。

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posted by yort at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | パラオ政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月29日

普天間をパラオに

日本でいま話題のニュースといえば何といっても沖縄の普天間基地移設問題です。
宜野湾市の住宅密集地域にあるこのアメリカ軍海兵隊基地の移設先をめぐって日本政府、沖縄、アメリカ政府を巻き込んでの議論が交わされていますが、辺野古沖への移設という現行案に替わる移設先がなかなか見つからず早期の決着は難しい状況です。
futenma.jpg
普天間飛行場

そんななか先日パラオの上院議会が、なんとこの普天間のアメリカ海兵隊基地をアンガウル島に誘致するよう大統領に求める決議を採択しました。
アンガウルに基地ができれば援助も期待できるし経済効果も得られる。
今月はじめに社民党の議員団が北マリアナのテニアン島を視察に訪れたことを引き合いに出し、それならばパラオにもとの経緯だそうです。

アンガウル島は第2次大戦中に10,000フィート(約3Km)の滑走路1本を含む軍の基地が建設されたこともあり、今回は当時のその施設を拡張すれば十分まかなえるとの認識なのだとか。
Angaur.jpg
アンガウル島 右奥が滑走路

ちなみに、コンパクト(自由連合盟約)においてアメリカはパラオに軍の基地を建設して使用する権利が認められているそうです。
この他にもアルモノグイ州はアメリカ軍の演習地、マラカルは原潜基地など・・・、の密約があるという話もあります。

しかしこの案、関連する部隊のいる沖縄からあまりに離れすぎていて実現性はきわめて低いと思われますが、こうした一連の動きにはパラオ政府のしたたかさを感じます。

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posted by yort at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | パラオ政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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