2010年04月08日

世紀の合併

パラオでは各州に一つずつ公立の小学校があります(コロールはもっとありますが)。マルキョク州では集落のほぼ真ん中辺りにマルキョク小学校があります。1年生から8年生(日本なら中2)までで全校生徒数は32人
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マルキョク小学校

うちのホストマザーはマルキョク小学校で先生をしているのですが、ママさんの担当する3年生はわずか2人。中には1人という学年もあります。

少人数だと丁寧に教えられて個人的にはメリットばかりのような気もしますが、体育の授業ではできることが限られるなど、デメリットも色々とあるそうです。

ところが新大統領の下、最近の緊縮財政によるコスト削減策の一環で、この州ごとに小さな公立小学校をいくつも運営するやり方では、先生の数もたくさん必要だしいろいろとコストがかさみ非効率とのことで、小学校の統廃合が議論されています。

バベルダオブ島東海岸では、ネサール(Ngesar)州とニワール(Ngiwall)州の小学校を廃止してマルキョク小学校に統合し、ネサールとニワールの生徒はバスで通学してもらう計画が検討されています。
これによって生徒数は112人にまで増えるそうです。
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スクールバス

この案、マルキョクの人たちは概ね賛成だそうですが、ネサールやニワールの人たちは猛反発しているそうです。

 「MELEKEOK」ってかかれた制服なんか着たくない
 マルキョク州の州旗なんざ掲揚したくない!


パラオでは16州それぞれのアイデンティティが強いので、この合併はなかなか実現が難しいかもしれません。
ElemSchool3.JPG
マルキョク州の州旗の下で

日本みたいに「まるきょく」ってひらがな表記にするわけにもいかないですし。

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posted by yort at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | パラオ政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月26日

総統訪帛

本日、台湾の馬英九総統がパラオを訪れました。
キリバス、ツバル、ナウル、マーシャル諸島、ソロモン諸島と太平洋諸国を歴訪してきて最後の訪問国がパラオでした。マルキョクでは首都の建物のあちこちに中華民国(台湾)の国旗が飾られていました。
Taiwan.JPG Taiwan2.JPG
マルキョクは歓迎ムード

ちなみにパラオは漢字で書くと帛琉なので台湾では帛琉と書かれます。

パラオにとって台湾は
アメリカ、日本、オーストラリアなどに次ぐ主要な経済支援国であり、

台湾にとってパラオは、
いまや数少なくなった台湾を承認する国の一つです。

中華民国(台湾)を承認し外交関係のある国は年々減少しいまや世界で24ヶ国しかありません。そのほとんどが中南米や前述の大洋州の小国で、経済援助を目当てにしている国が多く、国連などの国際機関では中華民国の意見に賛成するけれども、それほどの政治力を持っていない状態です。

しかし、少数でもこうした承認してくれる国家があることは、主権国家としての存続に必要不可欠だと歴代の中華民国の政権は認識しているそうです。

ここパラオでも、中国との競争関係もあり近年は台湾からの援助が増えてきています。額ではアメリカや日本には及ばないですが、地方州や小規模案件を中心に援助を行っており、その存在感を増して来ています。
マルキョクでも現在、メイン道路の舗装工事や野球場の建設などが台湾からの支援で行われています。
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台湾支援による開発プロジェクトは多い

午後1時過ぎ、トリビオン大統領に表敬訪問するためにマルキョクの大統領府に到着しました。
前回の陳水扁総統の訪問時は警備が非常に厳しく、親切心から建物のドアを開けようと近寄ったパラオ人国会職員が警備員に殴られて血だらけになったと言っていましたが、今回はそれほどでもなく外国人でも近くまで行くことができました。

大統領府での表敬訪問後、大統領と馬英九総統がそろって国会の中庭に出てきました。
PresidentMa.JPG
トリビオン大統領(左)と馬英九総統(右)
2人はずっと英語で話ししていたので何話してるかと思って近寄って聞いてみたら、

 大統領 「ペリリュー島では先の大戦で激しい戦闘があって
      1万人以上の兵士が亡くなりました。」

やっぱパラオを語るうえでは大東亜戦争は切り離せないか・・。

 大統領 「パラオ語には日本語を起源とする単語が多いんですよ〜。
      デンキバシラとか。」

ん??意外と軽い。


馬総統はその後、コロールに移動して夕方には台湾チームとパラオチームの野球の試合を観戦して、翌日はロックアイランドを訪問して台湾に帰国するそうです。

今日は朝から職場中みんなそわそわしていて何ひとつ仕事になりませんでした。

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posted by yort at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | パラオ政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月24日

腐敗政治

こないだまで、アジア諸国の国会議員がマルキョクに集まり、アジア議員会議(Asia Parliamentary Assembly committees:APA)が開催されていました。
期間中はマルキョクでもスリランカ人やイラン人、ロシア人など普段はまず見ないような外国人の姿を見かけました。

41の加盟国と17ヶ国のオブザーバーからなり、アジア地域の平和の達成を目的として結成された会議で、日本はオブザーバー参加をしていて、今回も衆議院から代表者が参加しました。
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パラオ国会議事堂

そのなかで議論されたテーマのひとつが政治の腐敗防止、汚職の撲滅

発展途上国などでは依然として汚職が横行していて、大統領など為政者が変わると、前の為政者が逮捕されることがよくあります。

ま、でもここパラオではさすがにそんなことはないだろうと思っていたのですが・・、

この間さっそくマルキョク州の知事が辞任しました。

原因は公金の横領容疑です。
地元のパラオ人によると、公金を使って

自分の車を買ったり
地元の有権者にばら撒いたり
アメリカに家を建てたり


結構やりたい放題だったようです。

しかもマルキョク州憲法で、州知事の任期は2期8年までだったのを、自ら憲法を変えて20年近くにわたって権力の座に居続けたそうです。
Governer'sHouse.JPG
州知事宅(立派!)

地元の人達は皆すべて知っていたけれど、回りはみんな買収されたgovernor派で固められていたし、前大統領も黙認していたためどうにもならなかったとのことです。

昨年、大統領が変わってやっと調査が入り今回の摘発となりました。

いまちょうど裁判で争われていますが、300件以上のもの罪で立件されています。

これに伴い近々またマルキョクで州知事選挙が行われます。
StateOffice.JPG
マルキョク州政府(家のすぐ隣)

途上国の発展の阻害要因のひとつにこうした腐敗政治の存在があります。
ただパラオでは新大統領就任以来、個人的には状況は好転してきているように感じます。

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posted by yort at 09:58| Comment(0) | TrackBack(0) | パラオ政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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