2011年05月10日

パラオ人兵士

パキスタン国内でオサマ・ビンラディン氏が米軍によって射殺されたニュースはパラオでもCNNなどを通じていち早く報道されました。
パラオ人はもっぱらアメリカ人と同じようなリアクションで、さすがにお祭り騒ぎにはなっていませんでしたが、うちの家族も同僚も「これで平和になるかな〜」などと言っていました。
BinRadin.jpg
オサマ・ビンラディン

しかしアフガニスタンではまだ戦闘が続いています。
今日はアフガニスタンで戦死したパラオ人兵士の葬儀がマルキョクの国会議事堂内で行われました。
Funeral.jpg
パラオ人兵士の葬儀

爆発に巻き込まれ数名のアメリカ人兵士と一緒に戦死したそうです。
パラオの要人たちに混じって多くのアメリカ軍関係者も参列していたのが印象的でした。

パラオには軍隊(国軍)はありません。
アメリカとの自由連合盟約(COMPACT)に基づき、国防や安全保障の権限と責任はアメリカにあるためで(盟約は2044年まで)、実戦部隊は駐留していないですがアイライ州に小規模な米軍施設が一応あります。

なのでパラオ人の若者はアメリカ軍に志願することで軍人になります。
アメリカ軍に志願すると収入もさることながらアメリカの永住権が得られるそうで、パラオを出て暮らしたい若者が軍隊へ志願することはそれほど珍しくはないそうです。
Afganistan.jpg
アフガニスタンの米軍

今日はこの一人の戦死者のための国をあげての葬儀でした。
ちなみに日本の靖国神社のような施設はパラオにはまだないそうです。

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2011年02月22日

並木道

桜並木やイチョウ並木など日本にもいろいろな有名な並木道がありますが、ここマルキョクにもパラオならではの並木道があります。

BuuTree.JPG
それはビートルナッツ並木です。
メインロードからCapitolの建物に向かって4本のビートルナッツの並木道が延びています。

パラオでは嗜好品としてとてもポピュラーなビートルナッツですが街の中の至る所で見かけます。

まず木の幹の部分から袋のようなものができて、
BuuTree2.JPG
最初は袋ができる

その後それが膨らんでいって皮が剥がれ、
BuuTree3.JPG
それが剥がれて・・

ビートルナッツの実が現れます。
BuuTree4.JPG
この小さな枝のようなところに実が出来る

この実が袋詰めされて市場に出回っています。
ちなみにビートルナッツのことをパラオ語でbuu(ブー)といい、袋詰めされた物はtetといいます。
Betelnut3.jpg
ビートルナッツ

このビートルナッツを噛むのはパラオを含むミクロネシア地域では古くからの伝統で、サンゴを砕いて作った少量の石灰の粉と、コショウ科の木の葉にタバコを加えてチューイングするのですが、最近はこれが口腔ガンを始めとする多くの病気の原因になるとの報告もあるそうです。

うちの同僚とビートルナッツについて話をしていたら、
やめれるものならやめたいわむかっ(怒り)
と半ば逆ギレ気味に言っていました。

これ、タバコと同じように常習性があるそうでなかなかやめられないそうです。そのうちパラオでも禁煙ならぬ禁チュウ(chew)の動きが出たりするかもしれません。


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2010年11月02日

パラオの権威

パラオ国内で最も権力を持った人といえばもちろん大統領ですが、権威を持った人といえば、それはおそらくパラオに2人いる大酋長(High-chief)ではないかと思います。

パラオは16州各州に伝統的な酋長が存在するのですが、中でも東と西を代表する2人の酋長が特に権威があり大酋長と呼ばれています。西はコロールの酋長アイバドゥール、東はマルキョクの酋長レクライです。
Rekrai.jpg
大酋長レクライ

マルキョクではよくこの両者がいっしょにいるところを見かけます。
先日もマルキョクのカフェでちょっとした会談が行われていました。

はじめに大統領が公用車で現れました。大統領だけあってさすがにレクサスで登場。
Lexus.JPG
大統領はレクサス

しばらくしてレクライも車でカフェに姿を現しました。一方こちらは庶民的に日本の中古車。
HChief3.JPG
レクライは中古車

しかし、レクライの乗ってきたよく車を見ると、
HChief.JPG

ナンバーじゃない!

マルキョクの行政府の建物の中には大統領府のそばに首長評議会(Council of Chiefs)というものが存在します。役割は『伝統的な法律と慣習について、また、これらのパラオ共和国憲法と法律との関係について大統領に助言すること』と決められています。

大統領を頂点とする世俗権力と大酋長を頂点とする伝統的価値観に基づく権威。パラオではこの両者が別々に分かれて存在しています。

こういった国ではきっと独裁者のような存在は生まれにくいのだろうと思います。

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posted by yort at 16:29| Comment(2) | TrackBack(0) | パラオの習慣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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